JP|EN
HETEROKARYON
youkobo ART SPACE(2008年4月・東京)
菌類などの原始生物に「ヘテロカリオン」と呼ばれる、2つの核を持ったまま存在できる細胞が発見されているそうで、この無垢で原始的な存在に、何か制作や自身の在り方のヒントがある様な気がして、当時、興味を持ちました。 通常、地面の下の、例えば大きな楠の木の根の存在を完全に把握することができないように、私たちが把握できる世界は、非常に表面的な現象に限られています。それは今日の喧騒の中で、自分の存在が置き去りにされているような感覚と似ていて、そのような時代の空虚さや脆さを改めて痛感する気持ちをもとに絵を描いてみたいと思いました。
非時の木 (TOKIJIKU NO KI) 2008 Acrylic and Carborundum on cotton 1900×1400mm |
宝相華 (HOUSOUGE) 2008 Acrylic and Carborundum on cotton 1600×1302mm |
mental pollution 2007 Acrylic and Carborundum on cotton 1000×1060mm Private Collection |
繁栄の不吉な触手 (HANEI NO FUKITUNA SYOKUSYU) 2007 Acrylic and Carborundum on cotton 1060×1000mm Private Collection |
黄昏かわたれ (TASOGARE KAWATARE) 2008 Acrylic and Carborundum on cotton 652×530mm Private Collection |
枯れ尾花の正体 (KAREOBANA NO SYOTAI) 2008 Acrylic and Carborundum on cotton 803×1000mm |
shutter 2007 Acrylic and Carborundum on cotton 410×410mm Private Collection |