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VOCA 2011
現代美術の展望-新しい平面の作家たち上野の森美術館(2011年3月・東京)
「抽象」という表現に、むしろ自身の在り方が見えてくる制作スタイルが、美術ジャーナリストの名古屋覚さんの評価を得て、上野の森美術館で開催されたグループ展に推薦されました。私は、自身の感情や記憶の揺らぎを、多面的な筆致に捉えて描いた作品を出品し、名古屋氏から「この世で絵の具と画布が初めて出合った、原初の歓喜を塗り込めたようだ。注目すべきは、それでも一筆一筆が画家の統率下にある」とコメントをいただきました。しかし不運にも、この展示は、会期直前に、東日本大震災が発生し、展示会期が半分に短縮されてしまいました。

courtesy:上野の森美術館
氷山 (HYOUZAN)
2010 Acrylic and Carborundum on cotton
2300×1700mm

凍てつく川 (ITETSUKU KAWA)
2010 Acrylic and Carborundum on cotton
1167×910mm
Private Collection